会長挨拶

札幌市測友会 会長
矢橋 潤一郎
札幌市測友会 会長
矢橋 潤一郎

 札幌市測友会は昭和42年3月30日、発起人10社と会員32社で発足しました。昭和45年には人口が100万人を突破、昭和47年の冬季オリンピック開催に、政令都市への移行と、札幌が大きく発展する時期です。市内での大規模なインフラ整備工事に伴い、測量業務の発注も飛躍的に伸び、測量業者も急増しました。そこで発注者からの情報の集約や、技術の向上を目的とした業界団体の設立が求められ、札幌市測友会の発足に至りました。

 業界は順調に成長し、発注者とも良好な関係を築いてきましたが、平成7年度のピーク後は、財政再建などで毎年約10%の公共事業費縮減に見舞われることになります。さらには公平性を重視した発注形式が導入されると、受注機会が益々混沌としてきました。会員数は、ピーク時から半減。それでも近年は、市長への申し入れなど業界改善活動に共感した新入会員に加え、再入会も序々に増えてきております。発足から半世紀が過ぎ、その間には、解散した団体もあれば組織名の変更に至ったところもあります。そんな中でも私共札幌市測友会は、先輩諸氏の設立当時の心意気を引き継ぐべく、設立当初の団体名で運営しております。

 同業者の切磋琢磨を内向きなものとすれば、時代と共に外向きな取り組みも求められるようになりました。「測量の日」に合わせた社会貢献事業は、発注者からも喜ばれております。札幌市との間で締結した災害協定は、平成30年の胆振東部地震で発揮されました。近年では小学校や中学校への出前授業や、高校生向け進学イベントに、札幌商工会議所と協力して参加しております。駅前通地下歩行空間での市民向けPR展には、同業他団体と共同で出展しております。これら業界のイメージアップ活動は今後も、積極的に取り組んでまいります。
 札幌市の発展に寄与する測量業団体として、これからもがんばります。